【相談事例】ともだちがやったから?
不動産の名義変更をしたいと相談された相談者様。
ともだちが夫から妻へ名義変更をしたから、
自分もしなければ、と思い相談に来られました。
詳しく聞いてみると、
ともだちは再婚同士の夫婦で、2人の間にはお子さんがいます。
その方は婚姻前にもお子さんがいます。
相談者様はどちらも初婚で、2人の間にもお子さんがいます。
ここだけみても状況は違います。
お友だちの状況は分かりませんが、名義変更をした理由は
将来、相続が発生した場合にもめる可能性や
話し合いができない可能性があるから、かもしれません。
仮に相談者様が名義変更する場合、夫から妻への贈与にあたり
贈与税がかかります。他にも不動産取得税がかかったり、
登録免許税も相続時よりも高くなります。
一方、大きなメリットは今のところなさそうです。
それでも変えるか聞いたところ、「する必要はないですね」と
ご理解いただけました。
おともだちと相談者様は、家族構成、年齢、資産内容など
違います。おともだちが手続きしたからと言って、
全て同じようにする必要はありません。
よく考えないと、デメリットになることもありますので、
何のためにするか目的を考えましょう。
- 前の記事:【相談事例】遺産分割は同じスピード感で
- 次の記事:【相談事例】成年後見人