【相談事例】国民年金の任意加入
60歳を過ぎ、もうすぐ退職金を受給予定の相談者様。
退職後は、再就職はせずにのんびりと暮らそうと思っています。
相談者様は65歳からの公的年金が同じ世代の方に比べて少ないと感じているようです。
再就職をし厚生年金に加入すると、もちろん将来の厚生年金は増えますが、
再就職の予定のない相談者様は、
現状は今のまま年金を増やすことはできません。
相談者様は大学を卒業後、3年ほど働いておらず、
国民年金も払っていませんでした。
過去に国民年金保険料を払っていなかったため、
65歳以降の国民年金の受給にも影響があります。
しかし、国民年金には「任意加入」という制度があります。
20歳から60歳になるまでは国民年金に加入しなければならなかったのですが、
60歳から65歳になるまでは、国民年金が満額になるまでは、
任意に加入することができるのです。
相談者様は、20歳から大学卒業までの期間とその後の3年間の
合計の約5年間の国民年金保険料を支払うことで、
65歳からの老齢基礎年金部分を増やすことができます。
5年間の国民年金保険料の合計額は、約100万円超と推計されますが、
5年間納付することで、受給できる金額は年額約10万円増えます。
いつまで長生きするかは分かりませんが、
毎年もらえる年金の方が安心できると相談者様は、考えられています。
もうすぐ年金を受給される方も受給額を増やすことも
選択肢のひとつになります。
関連資料:厚生労働省 令和7年度の年金額改定についてお知らせします
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