相談員FPブログ
【相談事例】年金受給の繰り下げ
受給額が増額になり、
生涯、増額になった金額が受給できる
と聞きましたが、
その場合、所得税の負担も増えますよね?
このようなご相談がありました。
答えは、『その通りです。』
65歳以上の方のケースで
公的年金等の収入合計が年間110万円以下の場合は、
所得金額はゼロとなりますが、
110万円を超える額(★)は所得金額となります。
(★)の額から【各種控除】を引いた額(課税所得金額)が
1,000円以上になると所得税の負担が発生します。
課税所得金額が1,000円から1,949,000円までは、
所得税率は5%です。
【各種控除】で代表的なものは
・基礎控除(一律48万円)
・社会保険料控除
・生命保険料控除
などです。
つまり、公的年金を繰り下げると、
公的年金収入額が増える=所得額が増える=課税所得額が増える
すなわち、負担する税金も原則増えます。
税金はできれば払いたくない
という、多くの方が持つお気持ちはわからなくはないですが、
税負担が増えるのは、増える収入の一部です。
(課税所得金額の5~45%)
税負担が増える以上に、多くの方にとって、
手取り額の増額の方が断然インパクトがあります。
手取り額の増額は将来、特に70歳代以降、
取り崩す預貯金が目減りしてくる頃の
家計に大きな影響を与えるでしょう。
繰り下げを含む年金受給開始の
タイミング決定において、
何より重要なのは、
現在の生活資金、将来の生活資金を踏まえた
キャッシュフローの総合的な分析です。
年金受給に関するご相談も
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