相談員FPブログ
家族間での相続トラブルを回避するために
きのう5月14日は「母の日」でした。
お母さまへ感謝の言葉を伝えられましたでしょうか?
離れて暮らしている方は、電話で声を届けるだけでも嬉しいものです。
さて。家族間でのコミュニケーションは、
思わぬところでも重要になっていきます。
ご高齢の親御さんが、ご自身が亡くなった後の相続を考えた末、
「遺言書を作成し、特定の子だけに相続をさせたい。公正証書遺言を作成すれば問題ないはずだ」
とお考えになる方がいらっしゃいますが、これは間違いなのです。
公正証書遺言でも、お子さま達の均等な相続権を侵害することはできません。
遺言書に書くだけで、お子さま達に相談することなく、
相続人の間に大きな不公平感のある相続をさせると、
残されたお子さま達が裁判で争うことにもなりかねません。
お父さま・お母さまが元気なうちに
お子さま方みなさんに「親としての想い」を伝えていただきたいものです。
内心不公平感があっても「親の想い」を率直に届けられると、
残されたお子さま達は、継続して兄弟姉妹としての付き合いができるはずです。
「親の想い」を伝えても納得できないお子さまがいた場合、
家族間で改めて相談の場をもつことで、自分亡き後の争いを回避できるはず。
遺言書も大切ですが、「親の想い」を伝えること、
お供たち全員と相談することが、大切ではないでしょうか。
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