相談員FPブログ
相続しないと言っていたのに・・・
相談者は両親と同居していたので、妻と一緒に両親の世話をしていたが
二人とも認知症が原因で徘徊などもありとても大変だったので、姉弟にサポートをお願いした。
姉弟の返事は、
「私たちは何も相続しないから両親の介護はお願いしたい。」
であった。
それから15年がが経ち、両親も既に他界し、今年に入ってから父名義のままだった土地建物の名義変更の手続きを始めた。
ところが姉弟が、やっぱり自分達にも法定相続分は分けて欲しいと言い出して、手続きに全く応じてくれず困惑している。
夫婦二人で頑張ってきた事は何だったのだろうと悔やむ日々を送っている。
以上が相談内容でしたが、これはご家族の話し合いでしか解決できない事例です。
人の気持ちは時間と共に変わっていくものです。当時は本当に相続しない気持ちだったとしても、
15年経ちご自身の年齢や老後資産に不安を感じたりして気持ちが変わったかもしれません。
もちろん他の理由もあるかもしれません。
また認知症の方などの介護は実際に関わっていないとその大変さが理解されない事も多くあるようです。
このように残された家族のトラブルを防ぐためにも、ご自身の意思をはっきり示せるうちに
「遺言書の作成」や「相続時精算課税制度を利用した生前贈与」など活用されることをおすすめいたします。
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