相談員FPブログ

終活全般

認知症に備えて今すぐできること

認知症を発症してしまうと、
銀行口座は凍結されてしまいます。

本人のための資金といえども、
家族が窓口で対応しても、
窓口で出金することができなくなります。

対策として、
任意後見制度や家族信託制度が考えられますが、
いずれも、コストがかかります。(十万円以上)

対策が必要なことは理解しつつも
二の足を踏んでしまう方も多いのではないでしょうか。

今すぐコストをかけずできることがあります。

①ATMで出金できるよう暗証番号を共有しておく
 *厳密に言うと、やってはいけないこと
②代理人カードを作っておく(ATMで代理人が出金できる)

①②共通の注意点: 
・まとまった金額は出金できない
・普通預金は出金できるが、定期預金は窓口でないと出金できない

③金融機関に代理人を指定した委任状(金融機関指定)を提出しておく
注意点:
・委任状の効力として、継続的な代理権があるのか金融機関に要確認
⇒1回限りの代理権でないか?
⇒金融機関により異なる
(口座名義人が認知症発症の場合は、代理人による出金もNGとしている金融機関もあり)

③’予約型代理人サービスを利用する
上記③に「認知症になったら」との条件をつけた代理人の指定
注意点:
 ・サービスを提供している金融機関が少ない

上記すべてにおけるデメリットは、
「本人以外の人が口座からお金を引き出せる(使い込まれるリスク)」
「本人のために代理人が出金したのに、他の親族から疑われる」

認知症になる前にしか、どんな対策はできません。
まずは、対策の要・不要を家族でしっかり検討しましょう。


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