相談員FPブログ

保険

【相談事例】シニアの保険の見直しポイントを教えてください

子どもが就職するなどして巣立ち、
自身の定年退職の時期が近付くと、
そろそろ保険を見直そうか
と考える方多いようです。

死亡の備え(死亡保険)と
病気の備え(医療保険・がん保険)
で分けて考えます。

共通ポイントとしては、
保険料の払い込みが終了しているものは
まずはそのまま契約継続でよいでしょう。

死亡保険に関して見直しのポイントは、
今後も保険料の払い込みが続くもので、
掛け捨ての保険(部分)は解約を検討してもよいでしょう。

多くの方が加入されている
『定期保険特約付き終身保険』
を例に挙げると、
定期保険特約部分のみ解約することも有効です。

何故なら、多くの場合、
この特約部分に数千万円の保険金が設定されており、
特約保険料も高くなっています。

シニアにとって、
数千万円の保険金は最早必要ないケースが多いうえ、
この特約部分は終身続く保障ではないからです。

解約し、その分の保険料を貯金して、
人生100年の経済リスクに備えた方がよいかもしれません。


次に医療保険やがん保険など病気の備えとしての
保険の見直しポイントです。

これら保険の契約は多くのケースで保障期間は
【終身】という契約だと考えられます。

一方、保険料の払い込みは
・終身
・有期
のいずれかです。

保険料の払い込みが有期という契約、
例えば現在60歳で65歳で払い込み終了という契約の場合は、
家計が余程の状況でない限り継続をおすすめします。

何故なら、あと数年払ってしまえば終身の保障が確保できるからです。

しかし、保険料の払い込みが終身という契約は、
預貯金の金額状況によっては解約を検討してもよいでしょう。

何故なら、月々数千円の保険料でも、
仮に90歳以上生きたとしたら、60歳からさらに30年間保険料を払い続ける必要があり、
今後の総払込保険料は100万円以上になることも
想定されるからです。
であれば、保険料として払い込むのではなく、
貯金に回した方がよいとの判断もあります。

保険の見直しを考える際、
今後払い込むであろう【総払込保険料】を
計算してみると、継続か解約かの判断材料になります。

保険の見直しのご相談も承っています。
相談は無料です。



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