相談員FPブログ
私的年金
「令和2年度税制改正の大綱」
が閣議決定されました。
今回は、その中から
私的年金
についてお話ししようと思います。
■私的年金等に関する公平な税制のあり方
私的年金等について、以下の見直し等が行われた後も、
現行の税制上の措置を適用する。
・DC(企業型・個人型)等の加入可能要件の見直しと
受給開始時期等の選択肢の拡大
・中小企業向け制度(簡易型DC・iDeCoプラス)の
対象範囲の拡大
・企業型DC加入者のiDeCo加入の要件緩和
・ポータビリティの改善
※出典元 : 財務省 令和2年度税制改正の大綱の概要
もう少し簡単にいうと
1.確定拠出型年金(DC)の企業型や個人型(iDeCo)等の
加入年齢の引き上げや、受給開始時期の選択肢拡大
●加入可能年齢
・企業型確定拠出型年金 : 65歳未満 → 70歳未満
※厚生年金の加入者
・個人型確定拠出年金(iDeCo) : 60歳未満 → 65歳未満
※国民年金の加入者
●私的年金の受取年齢
・確定拠出型年金(DC): 70歳まで → 70歳を超えても受取可能
・確定給付型(DB): 60~65歳 → 70歳まで拡大
2.簡易型DC・iDeCoプラスの対象範囲の拡大
●対象範囲 : 100人以下 → 300人以下へ
3.企業型DC加入者のiDeCo加入要件緩和
●労使合意に基づく規約がある企業 → 従業員本人の希望によりiDeCoに加入可能
4.企業年金・個人年金制度間の資産の持ち運び(ポータビリティ)
●DC終了時にiDeCoへの持ち運びを可能にする
●iDeCoの加入申し込みや変更手続きをオンラインで可能にする
まだ法案成立前なので決定したわけではありませんが、
利用者にとっては選択肢が広がるので、
今後の動向を見守っていきたいですね。
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